ボール サッカーの知識

ボール

サッカーボールといえば、独特の形をした白と黒の2色の布を組み合わせてつくられたものが基本となっています。現在では様々な色が使われていますが、白と黒の2色が用いられるようになったことには理由があります。

サッカーボールが白と黒の2色に定着する前は、白一色、もしくは茶色一色のものがつかわれていました。これは1960年代ごろまでで、1966年のワールドカップでは、茶色のものが使われていたといわれています。しかし当時市サッカーの練習場は土のグラウンドでした。そのため茶色一色のボールを使用すると、非常に見えにくかったといわれています。反対に白一色のものを使ってしまうと、プレーをする人には見やすいものの、その当時のテレビはモノクロだったので、視聴者には非常に見えにくいものでした。

これらの問題に対して、ある企業が、白と黒のデザインを応用すればよいのではないかと考えました。その結果、プレーをする人にとっても、モノクロテレビで観戦する人にとっても、非常に見やすくなりました。これにより白と黒のデザインが世界中に広まっていきました。1970年のワールドカップからは、白と黒のものがつかわれるようになり、その後さまざまなデザインがもちいられるようになったという豆知識が存在しています。