人気チームだからこそバルセロナが抱える問題は根深い理由とは

ライバル

バルセロナが抱える問題というは、このバルセロナに限らずサッカー界全体が抱えている「経営難」に悩まされています。バルセロナは各国の優秀な選手を獲得して世界最高の力を維持していますが、その優秀な選手を獲得するときの契約金が一人当たりの値段で100億を超える金額が動いています。これまではスポンサー料や放映料そして観客のチケット代で賄えていたのですが、ギリシャの経済破綻を契機にEU全体の景気が落ち込んでいるのです。
その影響によって、スポンサー料や放映料そして観客のチケット代の収入源で賄えていたはずが足りない状態になります。

バルセロナは本来外部から選手を連れてくるチームではなく、カンテラと呼ばれる下部組織で選手を育ててからトップチームに昇格させるスタイルをとっていたのです。選手獲得ではなく若い世代への投資で経営負担を軽減していたのですが、契約に関するルール変更で「若い世代の青田買い」が出来なくなります。
若い世代を育ててトップチームに昇格させるスタイルが難しくなり、それでもブランド力を維持するためにバルセロナのサッカースタイルに合うサッカー選手を外部から呼び寄せる方針転換にせざるを得なかったのです。

本来赤字経営が何十年も続くサッカーチームは、赤字を減らすように業務改善を行うようにルール付けをされています。決められた期日までに改善が見込めない場合には、選手を大量放出して改善をするか外部の企業に身売りするかの2択を迫られます。しかしバルセロナはスペインでも人気チームゆえに、スペイン本国から優遇措置を受けています。
ただ国を挙げての優遇措置は、サッカー界だけでなくEUの法律に抵触しており、このままだと厳罰処分を受ける可能性があるのです。

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